シャガール展!行ってきました~♪
今回は、オペラハウス、美術館、教会、大学、病院など
公共空間を飾るモニュメント的な作品に焦点を絞った展示でした。
天井画や壁画、タピストリー、モザイク画、ステンドグラスなど…。
今回は、オペラハウス、美術館、教会、大学、病院など
公共空間を飾るモニュメント的な作品に焦点を絞った展示でした。
天井画や壁画、タピストリー、モザイク画、ステンドグラスなど…。
未公開作品が多く含まれていたようです。
60歳を超えてもなお、
新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、
旺盛な制作意欲と才能には驚かされました。
シャガールの凄さ…やっと分かったような気がします…。
新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、
旺盛な制作意欲と才能には驚かされました。
シャガールの凄さ…やっと分かったような気がします…。
彼もピカソと同じで長生き、97歳まで生きています。
ピカソと並んで陶器を制作している写真もありました。
ピカソと並んで陶器を制作している写真もありました。
↓左がピカソ、右がシャガール。
中でも印象に残ったのが、
パリの国立オペラ座(オペラ・ガルニエ)の天井画です。
写真が拙くて見にくいと思いますが、
この豪華絢爛なオペラ座の雰囲気と、
シャガールのふわふわと幻想的な絵が、意外にも
ぴったりとマッチしているのがおわかりでしょうか…?
天井画というと真っ先に、システィーナ礼拝堂などを手掛けた
ルネサンスの巨匠ミケランジェロを思い出すのですが、
そういった重厚な雰囲気とはまるで違うシャガールの絵が、
こんなにも合っているのが驚きでした。
一番最初に天井画を描いた画家、ジュール=ウジェーヌ=ルヌヴは
ルネサンス期を思わせるような画風に見えます。
シャガールが注文を受けることによって、
彼の絵画が取り外されることになるので、
最初は受注を逡巡したようです。
依頼は1963年、当時の音楽大臣アンドレ・マルローによるもので、
当時フランス国内で大きな話題になりました。
天井画の下描きの一部。
それぞれ色別のパートでテーマが別れています。
このちょうど真上の緑の部分が、前回のシャガールの句の記事で
ポスターになっていた部分です。
こんな下描きを、莫大な枚数残しています。
シャガール制作中の風景。
椅子に座って描いたり、中腰で描いたり…
ミケランジェロのように、首を真上に反らせて、
天井に直接描いていた訳ではないんですね。
それなら、疲れ具合も身体の痛み具合も全然違うでしょうね。
最終的には、こんな風に台を組んで、
パリの大きな格納庫で、最後の調整をしていたようです。
そして、彼はそのパリオペラ座で上演されたバレエ、
「ダフニスとクロエ」の舞台装置と衣装のデザインも手掛けています。
このオペラ座の仕事をきっかけに、
公共施設での受注が様々に舞い込んでくるようになったようですね。
人生の最後の30年間、今まで手掛けたことのなかった領域に近づき、
新たな手法で絶えず刷新される比類のない作品を
鍛え上げていったシャガール。
コメント
コメント一覧 (10)
彼の故郷ロシア、そして、愛。
愛の画家ですね。大好きです。
noa
がしました
島さん、絵画にはお詳しいんですね。^^
はい、奥様一筋の「愛の画家」ですよね…♪
彼は色の表現にかなりこだわってましたから、色彩領域ごとに分割された天井画にも見事に生かされている感じがしました。
ステンドグラスも、溜め息が出るような素晴らしいもので…。元からあった、ゴシック様式の建物などにも見事に溶け込んでしまうんですね。
改めて彼の凄さが理解できました…!
コメントありがとうございます
noa
がしました
それでもちゃんと合うんですね。
幻想的な絵で良いものをこの年の瀬に感じることができました。
noa
がしました
>独特の絵、独特の雰囲気。
>それでもちゃんと合うんですね。
そうなんですよね…!それが凄いと思いました。
彼は米国に亡命の経験があるんですが、政治的事件に巻き込まれたこともあったようです。彼なりに思想や哲学を持っていて、それを隠喩を以って作品に表し、いくつかの方法で判読されているようです。
彼の夢と幻想に満ちた絵画は、第二次世界大戦後のある国々の集団的責任浄化の意識の為に、好意的に歓迎された、と図録に書いてありましたけど、そうだったのか~…と思いました。受け入れられる、背景というものもあったんですね。
コメント&ナイスありがとうございます
noa
がしました
このガルニエ宮の天井画を見て以来好きになりました
「夢の花束」というタイトルにぴったりな
豊かな色づかいの不思議な明るさに満ちていました
ナイスです!
noa
がしました
…と言っても、いつもナイスいただいてますよね。
ありがとうございます。(^-^)
私もシャガールはあまり好みではなかったんですが、今回のシャガール展で随分見方が変わりました。
実際にご覧になったんですか?
…羨ましいです~
オペラ・ガルニエ、見事だったでしょうね…
>豊かな色づかいの不思議な明るさに満ちていました
私にはとても貴重な感想です。。。
コメント&ナイスありがとうございました
noa
がしました
印象はにはない魅力、まさにこれが芸術・・黄、赤、白、青、シャガールの色、それが分かるようになりました。
noa
がしました
シャガールが大好きで大好きで、感動して拝見しました。
この時代ピカソやマティスも衣装手掛けていたりしましたよね。バレエリュスの時代ですね。
巴里の自由な空の下で芸術が開花した時代、素敵です。
またおじゃまさせてもらいますね。
noa
がしました
幼い筆致という風に感じられたんですね。なるほどと思いました。
勿論、基礎をきちんと踏まえた上でのこの画風なのですが、シャガールの魅力というのは、現実離れした夢の世界を表現したということなので(当時としては、新しい絵画だった)、上手いか下手かということすらも実は超越しているのかもしれませんね。
>見る回数を重ねている度に、何か奥深いものが潜んでいる、そんな何かを発見して…
これは凄いことですね…!
難しいことを抜きにして、まずは芸術って感じるものだと思うので、まさにその潜んでいる奥深いものを発見されたという小姓さんの素直な見方が素晴らしいと思います。
ナイスもいただきましてありがとうございます
noa
がしました
ようこそいらっしゃいました。(^-^)
シャガールお好きなんですね。
今回の展覧会は、天井画作成時の作業を段階的に細かく展示してあったり、他にも陶器のお皿など珍しいものばかりで、と手見応えがありました。
ステンドグラスは実物は運べないので、一室に、壁と天井を何面も使ってプロジェクターで映しだすという方法でしたが、溜め息が出るほど美しく、こちらも素晴らしかったです…!
ところで、ピカソやマティスも衣装デザインを手掛けていたのは知りませんでした~。バレエには詳しくないのですが、バレエリュスの試みは、この時代にしては、きっと独創的だったんでしょうね。
時々絵画に関しても載せていますので、是非、また遊びにいらして下さいね♪
noa
がしました